Pfeffer, J.
(1987).
A resource dependent perspective on intercorporate relations.
In M. S. Mizruchi & M. Schwartz (Eds.),
Intercorporate relations: The structural analysis of business (pp.22-55). Cambridge, MA: Cambridge University Press.
★★☆ 【2015年6月9日】
資源依存パースペクティブの基本的な主張として次の5つを挙げ(pp.26-27)、その社会学的位置づけ・背景を解説した論文。
- 企業間関係を理解する基本的単位は組織である: プロ経営者と官僚システムにより、個人でも階級でも家族でもなく、組織の利害で組織的行為がとられる(pp.30-40)
- 組織は他組織への依存のネットワークに制約されている(pp.40-42)
- 依存は不確実性と組み合わさると生存を脅かすので
- 組織は外部依存を制御(manage)しようとする: たとえば金融機関から外部取締役を出してもらって取り込む(coopt)、合併や合弁事業、政治活動(pp.42-49)
- そうして生まれた依存パターンは、組織内同様、組織間でもパワーを生み出す。
ただし、解説のバランスは良くない。