Haldane, R. B. H. (1918). Report of the Machinery of Government Committee. London, UK: His Majesty's Stationery Office. 【解説】
マーチ=サイモン(March & Simon, 1993, pp.40-41 邦訳p.28)は、経営管理論の著名な論者として、論文集(Gulick & Urwick, 1937)に登場していたギューリック、アーウィック、ファヨール、そして経営学者にはあまり馴染みのない、このホールデン(Richard Burdon Haldane; 1856-1928)を挙げている。マーチ=サイモンが挙げていたホールデンの著作(Haldane, 1918)は、英国で、第一次世界大戦末期につくられた復興省(Ministry of Reconstruction) (第二次世界大戦末期にもつくられる)の政治機構委員会(Machinery of Government Committee)から英国議会に提出された表紙も含めて16ページの薄い報告書である。その委員会の委員長が、英国の政治家であり法律家であり哲学者であるホールデンだった。ホールデンは子爵だったので、この報告書には称号でViscount Haldane of Cloanと記されている。英国の生物学者John Scott Haldane (1860-1936) はその弟。