Feldman, M. S., & Pentland, B. T. (2003). Reconceptualizing organizational routines as a source of flexibility and change. Administrative Science Quarterly, 48(1), 94-118. ★☆☆

 組織ルーチンの変化メカニズムを研究する分野を "routine dynamics" と呼ぶようになった中心人物二人による論文。この論文では、まだroutine dynamicsという用語こそ登場しないが、dynamics of organizational routine (p.99)や dynamics of the routine (p.114)といった用語はすでに使われている。もっとも、組織ルーチンが変化するなんていう話は当たり前のことだし、どこが新しいのか、どこが面白いのかさっぱり分からない。大学の事例も、こんなもんでもASQに載るんだ!? という驚きしかない。ルーチン・ダイナミクスとは何? という関心を持った人には、岩尾(2015)の解説の方をお勧めする。


《参考文献》

【解説】岩尾俊兵 (2015)「Routine Dynamics;変化する組織ルーチン―経営学輪講 Feldman and Pentland (2003)」『赤門マネジメント・レビュー』 14(2), 67-76. ダウンロード


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