1993年から1994年にかけて集められた米国、日本、韓国の自動車メーカーの一次サプライヤーのデータ: 米国(GM、フォード、クライスラー) 135 (回収率66%)、日本(トヨタ、日産) 101 (同68%)、韓国(現代、大宇、起亜) 108 (同55%)の計344のデータを使って、信頼(trust)について調べた論文。信頼は、
を7点リッカート尺度で測定したもの。その結果(Table 1)、日本は平均16.37 (標準偏差2.60)で、米国の13.63 (同2.64)や韓国の13.21 (同3.48)に比べて信頼が高かったと結論している(全体平均は14.30、標準偏差3.20)。
この他にも、事前と事後の取引コストの指標も計算しているが、どちらも売上規模に反比例して取引コストが大きくなる計算式になっており、日米に比べて20分の1以下の規模しかない韓国サプライヤーの取引コストが突出して大きくなり過ぎてしまい、それ以降の分析は無意味であろう。