高橋伸夫ゼミナール 《2012年度冬学期テキスト: 課題・ 要約・参考文献》  BizSciNet

Thompson, James D. (1967; 2003) Organizations in action: Social science bases of administrative theory. New York: McGraw-Hill; New Brunswick, NJ: Transaction Publishers. ★★★解説
 (2003年版の訳: 大月博司・廣田俊郎訳『行為する組織』同文舘出版, 2012)

※このテキストは、サラサラ読む類のものではなく、少々難解です。
※なので、精読しますが、精読しろと言われて、はいそうですかとできるものでもありません。
※そこで、約10ページずつ、24のセッションに分けました。たった10ページ。精読しましょう。
※そして、内容の理解を深めるために、《課題》について、皆でディスカッションしましょう。


セッション ページ  ・節・〈項〉

第T部


              第1章 組織研究に対する戦略 要約》 by 芦名博史・谷 暁
01    001-009   (第T部イントロダクション)/(イントロダクション)/クローズド・システムの戦略/オープン・システムの戦略
               《課題》合理的モデルと自然システム・モデルの共通点、相違点は何か?
02    009-017   2つのアプローチについての選択と妥協/新たな伝統/諸問題の所在/まとめ
               《課題》技術的・管理的・制度的レベルを例を挙げて説明せよ。

              第2章 組織体における合理性 要約》 by 里岡直弥・オ イェジ
03    019-025   (イントロダクション)/テクノロジーのバリエーション
               《課題》テクノロジーとは何か?
04    025-034   組織の合理性/まとめ
               《課題》コア・テクノロジーを環境の影響から遮断する方法について例を挙げて説明せよ。

              第3章 組織化された行為に基づくドメイン 要約》 by 菊池裕貴・安岡勇亮
05    035-044   (イントロダクション)/組織外部との相互依存性のマネジメント
               《課題》身近な組織を取り上げ、そのドメインとタスク環境を説明せよ。
06    044-053   〈競争戦略〉/パワーの獲得/ドメインの防衛/まとめ
               《課題》三つの協働戦略を例を挙げて説明せよ。

              第4章 組織デザイン 要約》 by 田村泰地・山田貴也
07    055-062   (イントロダクション)
               《課題》身近な組織を組織デザインの3パターンに分類せよ。
08    062-071   構成要素のバランス化/まとめ
               《課題》身近な組織が実践しているバランス化の例を挙げよ。

              第5章 テクノロジーと組織構造 要約》 by 米田まりな・谷暁
09    073-084   (イントロダクション)/組織内部の相互依存関係/調整/部門化
               《課題》組織内部の3種類の相互依存関係を図示せよ。
10    084-094   階層化/実際例/まとめ
               《課題》部門化と階層化の違いを説明せよ。

              第6章 組織の合理性と組織構造 要約》 by 菊池裕貴・芦名博史
11    095-105   (イントロダクション)/境界連結を行うための構造
               《課題》同じ業種の複数の組織を図1で分類せよ。
12    105-117   テクニカル・コアと境界連結担当部門の結合成果としての組織/複雑性と変化の影響/まとめ
               《課題》組織で分権化すると何が変わるか説明せよ。

              第7章 組織の評価 要約》 by オ イェジ・藤掛直人
13    119-132   (イントロダクション)/評価にともなう変動要因/制度としての組織体の評価
               《課題》効率性テストと社会的テストの例を挙げて説明せよ。
14    133-142   組織の構成要素部門に対する評価/まとめ
               《課題》効率性の観点・組織の合理性の観点から部門の具体例を評価せよ。

第U部


              第8章 変数としての人間 要約》 by 米田まりな・安岡勇亮
15    143-152   (第U部のイントロダクション)/(イントロダクション)/個々人の間の均質性/ 誘因/貢献の契約
               《課題》誘因/貢献の契約と行動のレパートリー、無差別圏の関係について説明せよ。
16    152-164   テクノロジー類型と交渉戦略/まとめ
               《課題》職務がもたらす行為領域(action sphere)について例を挙げて説明せよ。

              第9章 自由裁量とその行使 要約》 by 里岡直弥・藤掛直人
17    165-176   (イントロダクション)/自由裁量による多面的な帰結
               《課題》ルーチン的な仕事についている人が、自由裁量を行使した例を挙げて説明せよ。
18    176-186   自由裁量と政治的策略/組織の目標/パワー構造のバリエーション/まとめ
               《課題》結託や支配的結託の例を挙げて、組織の目標との関係を説明せよ。

              第10章 複雑組織のコントロール 要約》 by 田村泰地・山田貴也
19    187-195   (イントロダクション)/決定のプロセス/決定前提のコントロール
               《課題》同質的なタスク環境でコア・テクノロジーが完全な組織のリーダーの例を挙げて説明せよ。
20    195-203   組織のコントロールのダイナミクス/連合体のマネジメント/まとめ
               《課題》連合体(結託)のリーダーの例を挙げて説明せよ。

              第11章 管理プロセス 要約》 by 和田弘規・安井功

21    205-214   (イントロダクション)/基本的な管理的職能としての共整合
               《課題》共整合とコンフィギュレーションの違いを説明せよ。
22    214-225   管理プロセスのバリエーション/管理の社会的側面/まとめ
               《課題》問題中心的探索と機会志向的探査の例を挙げて説明せよ。

              第12章 結論 要約》 by 佐々木健詞

23    227-233   
               《課題》不確実性の三つの源泉について例を挙げて説明せよ。

              再版への序文 トンプソンの激流に架ける橋 要約》 by 菊地宏樹

24    vii-xix     トンプソン以前の組織研究/トンプソンの貢献/トンプソン以後
               《課題》コンティンジェンシー理論との関係を整理せよ。



【引用されている中でも重要な参考文献】

第1章

Gouldner, A. W. (1959). Organizational analysis. In R. K. Merton, L. Broom, & L. S. Cottrell (Eds.), Sociology today: Problems and prospects (pp.400-428). New York: Basic Books.

Parsons, T. (1960). Structure and process in modern societies. New York: Free Press. Chapter 2 (pp.59-96).


第3章

Levine, S. & White, P. E. (1961). Exchange as a conceptual framework for the study of interorganizational relationships. Administrative Science Quarterly, 5, 583-601.

Dill, W. R. (1958). Environment as an influence on managerial autonomy. Administrative Science Quarterly, 2, 409-443.

Emerson, R. M. (1962). Power-dependence relations. American Sociological Review, 27, 31-40.




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