MacDuffie, J. P., Sethuraman, K., & Fisher, M. L. (1996). Product variety and manufacturing performance: Evidence from the international automotive assembly plant study. Management Science, 42(3), 350-369. ★☆☆ 【2012年12月12日】

 製品バラエティが製造パフォーマンス(1台作るのに必要な実作業時間など)にどのような影響を与えるのかを調べた論文。MITのIMVPつまり自動車産業の57工場分のデータを用いている。その結果、意外なことに、オプションのばらつきが大きいと、生産性が高くなる(1台当たりの作業時間が短くなる)関係がみられた。このことについて、理由が書かれているが、要するに、何か重要な変数が抜けているか、コントロールに失敗したか、あるいはリサーチ・デザインに問題があったということらしい。

 そのこともあり、著者の一人Fisherは、後に、Fisher and Ittner (1999)で、米国GMのデラウェア工場の27ヵ月分の月次データを用いて、オプションのばらつきが大きいと、生産性が低くなる(reworkが増える)ことを明らかにしている。


《参考文献》

Fisher, M. L., & Ittner, C. (1999). The impact of product variety on automobile assembly operations: Analysis and evidence. Management Science, 45(6), 771-786.


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